「楽しいね、綺麗だね」
「でも、それだけじゃないんだよ」
「今日何の日か知ってる?」
「今日はね広島に原爆が落ちた日なんだよ」
「みんなが亡くなった人に思いを込めてね、これから同じことが起きませんようにって流してるんだよ」
「広島にうまれたんだからね、少しずつ知っていこうね」
3歳くらいの男の子に一生懸命話してたお母さん
素敵だったなぁ
私にとって
世界平和って大きすぎたから
灯篭流しに参加してみた
今日はセミナーに参加してて予定より遅くなった
元安川の灯篭流しは21:00まで
販売は20:30までだから
全力で走って向かった
恥ずかしながら初めてのこと
ちょうど今日のセミナーで
広島に住む私たちのルーツについて
考えたなぁ
あ……
間に合った!!
川に光がぽつぽつ
けど、長蛇の列
歩いても歩いても最後尾にはたどり着かない
並んでるのは
子ども連れ、カップル、海外の人も仕事帰りの人も
もうごちゃ混ぜになってた
えええ、何も違わないじゃん!!
人のわけ方はたくさんあるけれど
この列を見たら
みんな同じだなぁって思える
思えるっていうかわかる
こんなに灯篭流ししよう!
って思う人がいるんだなぁってことも
それでもあの日
ここに原爆が落ちたのかぁ
と思った
「明日ピアノあるんだっけ?」って聞くお母さんも
「明日は晴れだよ」って答える女の子も
「暑いね〜」って言いながら彼女を扇いであげる彼氏も
今ここに爆弾が落ちたら
……
一瞬にして変わり果てるなぁ
当たり前が無くなるって
大切な人が居なくなるって
生きてきた場所が変わり果てるって
分かろうとしても分かりきれない
そんなに大きなことに
一生懸命少しだけ想いを馳せてみた
時は流れても
きっと思いは続いてて
何一つ変わってないんだろうなぁ
ってな感じで考えてたら
あっという間に流す番がやってきた
あの日たくさんの人が水を求めて亡くなった
この川で
たくさんの人の想いがこもった灯篭が流れる
「そんなきれいごとじゃないんよ」
って言われるかもしれんけど
それでも私の心には
すごく響いてくる
正直に言うと
【世界平和】
ってすごく遠かった
でも
【大切な人をずっと守れること】
って言い換えると
すっと落ちてくるようになった
大切な人が増えれば増えるほど
その輪が大きくなっていく
もっともっと先の未来のことまで
考えるようになったら、
【世界平和】になるんだろうなぁ
いつか大切な人と将来について伝えあってこの灯篭を一緒に流せたら素敵だなぁ
【ひとり一人が「幸せ」って言える毎日であり続けますように】